2012年2月29日水曜日

Facebookでお買い物。ソーシャルコマースがはじまる。


Facebook上に、小売店やメーカーが店舗(オンラインショップ)を構える動きが、日本でもはじまりそうだ。

インターネット上を経由した商品の売買は、年々拡大している。オンラインショッピングモール「楽天市場」は2011年取扱高が1兆円を突破、アパレルショッピングモール最大手「ゾゾタウン」は2011年4~12月期連結決算で経常利益最高となった。

これまで、オンラインショップと言えば、小売店やメーカーが独自に販売サイトを開設したり、オンラインショッピングモールに出店したりが一般的だった。これからは、Facebookなどソーシャルメディア上に出店する事例も増えてきそうだ。

Facebook上の自社が運営するFacebookページにショッピングカート機能や決済機能を追加して、オンラインショップを運営するケースが、日本でも出ている。また、最近では、ローソン、東急ハンズ、アサヒビール、ニューバランスアスレチックス、TSUTAYA.comなど大手小売りやメジャーブランドが次々とFacebook上にオンラインショップを作ろうとしている。

イベントは、ソーシャルメディアと親和性の高い活動。こうした小売りやメーカーのトレンドを見ていくと、イベントをビジネスとするイベント事業者にとって、Facebookなどソーシャルメディアが欠かせない日がすぐそこまで来ていそうだ。

2012年2月22日水曜日

「食べログ」問題から、ステルスマーケティングへのバッシングはじまる


1月上旬、飲食店のクチコミを集めたサイト「食べログ」に、飲食店から金銭を受け取って、好意的なコメントと高評価を付けていた、いわゆる「やらせ業者」が多数存在している事実が公表された。マスコミやソーシャルネットワークなどを中心にインターネット上で話題となった。

その後、「食べログ」問題は、運営するカカクコムの株価にまで影響を与え、インターネットでの話題は、「食べログ」だけにとどまらず、「ステルスマーケティング」への非難にまでおよんだ。

「ステルスマーケティング」とは、例えば、影響力のあるブロガー記事に広告と告げずに特定商品・サービスのおすすめ記事を掲載する類のクチコミ情報を捏造・操作するマーケティング手法をいう。

インターネットでは、「食べログ」のような飲食店のクチコミ情報サイトだけでなく、美容や健康食品等のクチコミ情報サイトへの「やらせ業者」や明らかに捏造されてたクチコミ情報を掲載するブログやサイトへもバッシングがはじまった。そして、これまでにクチコミ情報を捏造・操作しようとした事業者が大打撃を受けた。

すべての事業者にとって、「人の口に戸は立てられない」「クチコミは操作できない」を再確認するいい機会となった。


なお「くらべて.com」では、イベント関連を中心に、読者から多数のクチコミ情報が寄せられていますが、事業者自身または、弊社取材によってクチコミ情報の真偽を確認した上で掲載を決めています。情報源も明らかにする方針で、やらせや捏造は一切ありません。バッシングされる可能性はないのでご安心ください。

2012年2月15日水曜日

50年後の日本、生涯未婚率20%


1月30日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は、国勢調査をもとに長期的な日本の人口動向を予測した「将来推計人口」を発表した。

50年後(2060年)の日本は以下のようになる。人口8674万人、65才以上の老年人口39.9%、出生率1.35人、平均寿命男性84才・女性90才、平均初婚年齢28.2才(1995年生まれの世代で推計)生涯未婚率20.1%(1995年生まれの世代で推計)。

なお、1960年生まれの世代の平均初婚年齢は25.7才、生涯未婚率9.4%。(生涯未婚率とは、50歳段階における未婚者の割合のこと。2010年時点の数字を参考値として提示するために、1960年生まれの世代を引き合いに出している)

推計によると、2010年から2060年にかけての50年間に、平均年齢は、25.7才から28.2才へと晩婚化がさらに進み、生涯未婚率は、9.4%から20.1%へと未婚率が大幅に高まるという。

これから年々晩婚化と未婚化の傾向が強まっていくのは間違いなさそうだ。

2012年2月8日水曜日

喫煙率、19.5%。2割を切る


1月31日、厚生労働省は、2010年11月全国から抽出した3500世帯超を対象にした調査結果を発表した。

習慣的にたばこを吸っている人の割合は男女合わせて19.5%。調査開始以来、はじめて2割を切った。2009年調査では23.4%。前年比3.9%減。

男性の喫煙率は32,2%(前年比6.0%減)、女性8.4%(2.5%減)。男性喫煙者が大幅に減った。昨年10月のたばこ増税が大きく影響したとみられている。

喫煙者は少数派になっている。また、非喫煙のトレンドは若者を中心に進んでいる。

イベント事業者の間では、お見合いパーティー形式において男女ともに「ノンスモーカー」を参加条件とした企画や異業種交流パーティー形式において「分煙」を会場とするケースが増えているが、時代に即した対応であることが確認できた。

2012年2月1日水曜日

結婚情報サービスの事業展開あれこれ


年末年始にかけて、結婚情報サービスの気になる話題を2つ記録しておく。

●パートナーエージェント
「1年婚活。」のキャッチコピーで広告展開。1年で結婚相手を決められますよ、という暗示アピール。メインキャッチコピーの下に「活動3ヶ月の出会いの確率99.5%」とも掲載している。
「出会いの確率」が具体的にどういうことを指しているのか不明確な点は大いに問題あるが、旅行に限らずサービスに「安・近」を求める消費者ニーズを反映してのキャッチコピーが注目される。

●ブライダルネット
インターネットでの出会い系サービス「ブライダルネット」は、会員向けに新たなサービスを追加して、「婚活SNS」として対外的なアピールを開始した。

これまでは、インターネットを使った結婚情報サービスまたは結婚相談所といったサービスのポジショニングであり、競合は、「Yahoo!お見合い」や「エキサイト恋愛結婚」。これからは、「マッチコム」などが競合か。